インド旅行記[4日目夜]信じるか、信じないか。

こんにちは!いたるです!

今回は4日目の夜、バラナシに到着してからの話をしたいと思います。

 

チェンナイから一緒の好青年

チェンナイ空港でバラナシ行きの飛行機に乗るとき、真っ白なインドの服に身を包んだ青年と一緒になりました。

英語でやり取りをしているうちに仲良くなり、色んなことを聞き聞かれました。

彼はバラナシ出身の30歳で(20歳くらいに見える)、少しだけ日本語が喋れます。

飛行機のインド人キャビンアテンダントを見て、

「メチャメチャカワイイネー」

と言ってました。笑

すごく好印象なこの青年と、同じ飛行機でバラナシまで向かいます。

 

バラナシ到着後

バラナシに到着すると、彼が僕たちに、

「タクシーをシェアしない?一人250ルピーくらいで乗れるよ!」

と言ってきました。

もともとオートリキシャーを捕まえて二人で500ルピーで宿まで向かう予定だった僕たちにとっては、すごくありがたい話。

でも待てよ、ここはインドだ。さっき知り合ったばかりの人に着いて行って大丈夫なのか?

という疑問もあります。

僕が悩んでると、友達が「一回この人信じてみようよ!」と言ってきたので、一緒にタクシーに乗ることにしました。

(いや「一回」信じるってどういうことやねん)

彼は出身地でもあるせいか、タクシーの扱いにも手馴れていて、タクシー業者のボス?と握手をして何やら親しげに話しています。

その後僕たちはエアコンの効いた綺麗な車に乗り込みました。

乗ってみるとは決めたものの、僕は不安でいっぱい。

どこか変なところに連れて行かれる可能性もあります。一度乗り込んだら車から飛び降りる訳にも行かないし。(トムクルーズじゃないから)

位置情報をオンにして、グーグルマップを起動。

行き先があってるかどうか随時確認します。

その間にも彼は親しげに英語と少しの日本語で話しかけてくれます。

「僕は映画の勉強をしにフランスに留学してたんだー」

「フランス人の彼女もいるよー」

「日本人の女の子はすごくかわいいけど、シャイだからタイプじゃないなー」

僕たちも、

「チェンナイは友達に会いにきたんだー」

「この後鉄道でアグラに行くんだよー」

と説明します。

すると、

「僕の友達が鉄道会社で働いてるよ!チケット取れるよ!」

と言い、電話し始めます。

いやいや、流石に胡散臭くないか?これ大丈夫?このタクシーもグルで、メチャメチャぼったくられるんじゃないか?

 

そんな不安とは裏腹に、グーグルマップの示す道は僕たちの宿に向かい、目的地に普通に到着しました。

「じゃあ一人250ルピーちょうだい!」と言われていた通りの金額だけで大丈夫でした。

しかも彼は、夜遅くのバラナシの街を宿まで案内してくれました。

宿への道の途中、

「アグラまでの鉄道は、直前だからちょっと高くて一人3500ルピーだよ!また明日会おうね!」

と言います。

チケット高くない?明日も会うの?

疑念でいっぱいの僕。

それでも、複雑で暗い道を本当に目的の宿まで送り届けてくれて、お金も請求せずに彼は帰っていきました。

 

信じる?信じない?

宿に着いてから宿のオーナー(日本語ペラペラ)に鉄道の値段を聞くと、一人2000ルピーくらいとのこと。

え、全然値段違うじゃん!

やっぱり彼は僕たちからお金を巻き上げようとしているのでしょうか?

でもタクシーはきっかり250ルピーだったし、宿までも無料で案内してくれたし、

何より全然悪い人に見えない。

明日も会おうねって言われたけどどうしよう…

 

メチャメチャ迷っています。

インド特有のぼったくりや騙し、というのは存在するのは知っているし、彼がその一部である可能性は充分にあります。

でも一方で、南インドで会った親切な人達と同じように、彼がすごく親切に対応してくれている可能性も充分にあります。

 

人を信じるか、信じないか。

理想は全ての人が信頼しあう世界だと思いますが、途上国で人を妄信するのは危険なこと。

でも、全てを疑ってかかったら、自分の方から壁を作り、ブロックしてしまうことになります。

それは僕のなりたい人物像ではありません。

 

そんな迷いを抱えながら5日目を迎えます。

聖地バラナシでこれからどうなるのか、彼はいい人なのか悪い人なのか、彼とまた会うのか会わないのか、

決して油断せず、直感を大事にいこうと思います。